|TOP|

新しいPCR工法>ダブルエレメント置換推進工法

PCR工法箱形トンネル形式のコスト縮減とさらなる合理的な施工方法のニーズに応えるべく、開発に至ったのが今回の「ダブルエレメントを使用した置換推進工法」です。

▼従来のPCR工法との比較

シングルエレメント
(従来のPCR桁)

ダブルエレメント
→
コスト → 15〜25%削減
工期 10〜15%削減

▼ダブルエレメント置換推進工法の特徴

@ダブルエレメント工法は、従来の標準桁2断面と1目地分を一体化したエレメントを工場で製作する高強度(50N/mm2)で高品質なプレキャストセグメントです。
A製作時の型枠は底版のみを拡張するだけで、側枠は従来使用のものを転用することが可能です。
B推進サイクルの置換施工が従来の1/2に縮小されます。
C目地部の材工費がほぼ半減します。
D以上のエレメント製作工・推進工・目地部施工において、大きなコスト縮減を達成することが可能となり、高い安全性を確保しつつ合理的な施工が可能となります。
E地震時には、十分な変形能力と復元力の高いプレキャストセグメント同士を一体化するPC構造となっています。耐震設計については、(財)鉄道総合技術研究所により認証されています。

▼ダブルエレメント・置換推進装置各部名称

ダブルエレメント・置換推進装置各部名称

▼ダブルエレメント断面図及び断面寸法

□950(φ600)の例
ダブルエレメント断面図及び断面寸法
呼び名 高さ
(mm)

(mm)
ボイド径
(mm)
参考質量
(tf/m)
□850 850 1750 500 2.71
□950 950 1950 600 3.18
□1050 1050 2150 600 4.19
□1100 1100 2250 700 4.23
□1200 1200 2450 700 5.39
□1300 1300 2650 700 6.65
断面の割り付けの際には、ダブルエレメントの半分となるシングルエレメントの使用も合わせて考慮し、経済的な配置を行います。
ボイド径は、参考質量を示すためのものであり、所要の横締PCケーブル配置等により定めるものとします。

▼ダブルエレメントによる割付事例

ダブルエレメントによる割付事例

▼ダブルエレメントの置換推進サイクル

1
先行して角形鋼管を並列に掘削推進する。
2
角形鋼管後方にダブルエレメントを接続し、鋼管2本を同時に置き換え推進する。
3
ダブルエレメント置換推進完了。引き続き角形鋼管を並列に掘削推進する。
4
1、2、3のサイクル施工により、両体を構築する。

[↑] このページの先頭へ